この度は本当にありがとうございました。現在の素直な思い、感謝と祝辞とエールです。

みなさまに改めてご報告申し上げます。今回の宮崎市議会議員選挙、私は惨敗でした。私に投票してくださった方のご期待に応えられなかったこと、本当に悔しく、また申し訳なく思っています。心よりお詫び申し上げます。

ここではほとんど触れませんでしたが、私は4年前にも立候補しておりました。そのときの、泡沫候補でありながら457票をいただけたことから考えるに、ここまでの結果とは、正直なところ、残念を通り越してショックが大きいです。完全に私の力不足であり、私の選挙のやり方に問題があったことは重々承知しています。ただ、投票率が36.55%と、これほどまでに低いと、なんともやりきれないのが本音です。

前回の投票率が、41.79%ですから、5.24ポイントも下がっています。投票率1%あたりの有権者数が3,200だとした場合には、前回は選挙に足を運んだ実に16,768人もの方々が、今回は足を運ばなかったということになります。あくまでも、単純な数字としての比較ですが、重大な意味を持つものだと認識しております。今回ご当選された皆様には、心からお祝いを申し上げるとともに、3人に2人は投票をしていないことに対して、議会及び議員の存在意義というものを考えて、これから4年間、宮崎のために頑張っていただきたいと、エールを送らせていただきます。
 
しかしながら、「宮崎市のために頑張る!」、「市民の声を市政に!」。そういったことは、候補者であれば皆一様に考えていることです。
 
「市議選はみんな言ってることが同じ」、「誰がなろうが関係ないし興味もない」、「誰一人として顔と名前が一致しない」、「何の選挙をやっているのかさえ知らない」、「地方議員など不要」。投票率が激減の一途をたどる状況の中で、自分たちで決めた議員報酬月額58万3,000円に加えて、通勤手当や年2回の期末手当(ボーナス)を含めた多大な金額が議員一人に対し支払われるわけですから、表立っては票として現れないサイレントマジョリティー30万人弱の市民のことをもっと真剣に考えてほしいと切に望みます。
 
このような現実を前にしては、これまでのやり方に加えて、新しい何かをやらなければ、状況は変わらないのではないでしょうか。例えば今回の私のように、自分の言葉で動画配信を行う。それだけでも、状況は変わるのではないのでしょうか。直接お会いすることはもちろん大事ですし、年に数回の議会だよりなどのリーフレットの配布も、しないよりは当然したほうがいいです。しかし、ネットであれば、コストはかからずゴミも出ない。そのうえ市民のみなさまが、時間と場所に制約されることなく、欲しい情報にアクセスできる。そういった誰でも分かるメリットがあります。市民全員がネットを使える環境にはありませんので、どちらか一方ということではなく、どちらも今以上に行われるべきだと考えます。新しい宮崎市議会を作っていかれる皆様は、新しい議会・議員のあり方というものを、新しい時代の到来を前にした今、ただの敗者のたわごとで片づけるのではなく、本気で考えていってください。
 
私の今後は未定ですが、今回の選挙を通じて、新たに見えてきたものもたくさんあります。様々な思いが去来しますが、少なくとも、今回の経験と、私がいただいた519票を意味のないものとしないように、私自身はこれからも前を向いて頑張ってまいりたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。